2024年1月から放送している第63作大河ドラマ『光る君へ』
吉高由里子さん演じる紫式部の生涯を描いた大河ドラマです。
まひろの父親である為時の妾・なつめには前の夫との間に娘がいました。
その娘が「さわ」。
なつめが息を引き取る際になつめに会わせるため、探し出した子ですが、そのまままひろと仲良くなり親友のような、姉妹のような関係になっていきます。
「さわ」には史実上モデルはいるのか?
気になったので調査してみました!
※さわの母・なつめ役の女優・藤倉みのりさんについてはこちら↓
【光る君へ】さわの実在モデルはいる?
さわのモデルになった人物についてですが、
筑紫の君(平維将の娘)では。
と言われています。
野村麻純さん演じるさわですが、役どころとしては、
まひろ(紫式部)の友人。父の藤原為時が世話をする女性の、以前の結婚で生まれた娘。愛情に飢えた、一風変わった娘で、まひろを慕い親しくなる。やがて父親の九州赴任についていくことになる。
引用:公式HP
というもの。
人懐こい性格ですぐにまひろと仲良くなります。
弟の惟規(のぶのり)とも何やらいい感じで。
まひろが道長と決別した日にも惟規と共に「一緒に飲もう」と声をかけ、家族のようにまひろを暖かく出迎えている表情が印象的でした。
SNS上でもさわは人気の存在でした。
そしてリアタイしたけど再光る君へ
— ともぷよ (@puyotomo) March 30, 2024
悲しい経験から繋がった新キャラ・さわ、いい笑顔。まひろと時を過ごす姿が姉妹のようで微笑ましい。恋話に食いついてくるのが若干うざいけど、ラストまひろに寄り添ってくれたひと言が沁みた。てか、さわと惟規、フラグ立った…?
『光る君へ』再放送でようやくちゃんと見る さわさんいいな まひろに気のおけなさそうな姉妹のような同性の友人のような相手が現れたことにすごいホッとしている自分がいるぜ
— 123号 (@Uesugijinsei123) March 30, 2024
筑紫の君(平維将の娘)とは
では、さわのモデルとなった筑紫の君(平維将の娘)とは一体どんな方なのでしょうか。
紫式部の和歌集『紫式部集』に「筑紫へ行く人のむすめ」(筑紫の君)という人物が登場します。
この「筑紫へ行く人のむすめ」が平維将(たいらのこれまさ)の娘だと言われているのです。
平維将(たいらのこれまさ)は紫式部の父方の伯母の旦那様。
つまり、平維将(たいらのこれまさ)の娘と紫式部は従姉妹ということになります。
イメージ湧きにくいですよね…
簡単に図にするとこんな感じです。
加えて、今回ドラマ内では登場していませんが、紫式部には姉がいました。
一方、筑紫の君には妹がおり、2人は同時期に姉妹を亡くしたんだそうです。
そこから2人はお互いを「姉君」「中の君」と呼び合う仲になったんだとか。
ドラマ内ではまひろが年上なので設定としては逆ですが、関係性は酷似しています。
また、公式HPのさわの紹介文に、
やがて父親の九州赴任についていくことになる。
という一文がありましたね。
筑紫の君も父親の任官で肥前国(現在の佐賀県と長崎県)に旅立っています。
これらのことから、さわのモデルは筑紫の君(平維将の娘)と言われているようです。
ちなみに筑紫の君とは何度か手紙でやり取りしていました。
【筑紫の君】
「西の海を思ひやりつつ月見ればただに泣かるるころにもあるかな」
(訳:筑紫の海を思いながら月を見ていると泣けてくる)
【紫式部】
「西へ行く月の便りにたまづさのかき絶えめやは雲のかよひぢ」
(訳:姉君が筑紫へ行っても手紙は絶やしません)
お互いを本当に姉妹のように思い合っているのが伝わってきますね。
切なくなります。
その後2人が再会することはなく、筑紫の君は肥前国で亡くなったそうです。
まとめ
以上、今回は『光る君へ』さわ役に実在モデルはいるのか、調査してみました!
結果、
さわ役の実在モデルは筑紫の君(平維将の娘)
ということが分かりました。
道長とすれ違いの日々の中、さわの存在はまひろにとってもかなり大きな支えになっているように見えます。
史実では離れ離れになってしまう2人ですが、ドラマではどうなっていくのでしょうか。
今後の展開も楽しみですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
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